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地球市民講座「南米パラグアイの貧困に挑む!」から

 日本とは遠く離れた南米に位置するパラグアイ。夏休みを利用して実際にパラグアイを訪れた大学生たちが、目の当たりにした現状やそれを改善するための支援活動、学んだことなどを発表しました。

地球市民講座「南米パラグアイの貧困に挑む!」から

 2月24日(土曜)、第19回地球市民講座「南米パラグアイの貧困に挑む!〜スラムで子どもたちを支援する大学生の報告〜」が、川崎市国際交流センターホールにおいて行われました(主催=かわさき国際交流民間団体協議会、共催=公益財団法人川崎市国際交流協会)。講師は藤掛洋子さん(横浜国立大学大学院教授)。国際協力機構(JICA)青年海外協力隊としてパラグアイ共和国農政省普及局へ配属されたことを機に、長期に渡ってパラグアイの社会問題解決に取り組んでおり、数々の表彰も受けています。

 パラグアイ共和国は南米大陸の中央南部に位置しており、日本からは、飛行機を乗り継いでなんと約36時間。「関税は条件が整えばゼロのため、国外の企業が進出しやすく、近年は経済成長が著しいです。2013年にはGDP成長率約14%も記録しています。しかしその急速な発展の裏で、農村部は貧しいのが現状です。都市部と農村部の間には赤土道(非常に足場が悪い道)が残され、農村部は降雨後、陸の孤島のような状態で、教育や社会保障も十分に行き届いてはいません」と藤掛先生はパラグアイの光と影を説明します。

 次に、実際に藤掛先生と共にパラグアイへ足を運んだ大学生たちによる活動報告が行われました。教育面では、小学校で化学のろ過実験を指導。普段、板書をするだけの単調な授業を受けている現地の子どもたちからは「こういうことも勉強なんだ」と興味・関心が寄せられたそうです。

 ジェンダー面では、女子学生が「農村女性の生活改善プロジェクト」へ参加。パラグアイは憲法で男女平等が保障されている一方で、依然として「マチスモ」という男性優位の思想が色濃く残っているのが現実です。そこで現地の女性を対象に、モノ作り、利益を考慮しながら売るという一連の経済活動プロジェクトの補助を行いました。女子学生は「パラグアイ女性たちの、学びたい、もっと自信を持ちたい、という熱意を受け、自分自身も活力をもらった」と嬉しそうでした。

 環境面ではゴミ問題。ゴミの処理は自己責任のため、知識不足や手間などから、近くの山にポイ捨てするのが日常で、病院で使用済みの注射針や血液もそのまま捨ててしまうそうです。「ゴミ山の近くを子どもたちが裸足でかけまわっているのを見て、非常に危険であると感じました」と訴える女子学生。その他、伝統工芸品のニャンドゥティ(カラフルな刺繍)や日系人との交流活動などの報告もありました。

 続いて、大学生たちの活動報告を踏まえて、約50名の参加者が7、8名ずつのグループに分かれてディスカッションを行いました。「(今回の大学生たちのように)自分が感動した世界に飛び込めばいい」や「パラグアイの課題解決はまさに100年計画。支援活動を受け継いでいく若い力が必要」など多くの意見が飛び交いました。

 藤掛先生は「学生をパラグアイへ連れて行くことは危険を伴うし迷うこともありましたが、現地での活動を通して、現地の方々も学生たちも満足感を得てくれていることを知り、この活動をさらに進めていく原動力になりました」と締めくくりました。

 

「ミタイ・ミタクニャイ子ども基金」…今年は、カテウラというスラム地域に住む人々が、より良い生活を送れるように集い、活動していく拠点となる「コミュニティセンター」を設立することを目標としています。

URL(http://mitai-mitakunai.com/


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