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川崎郷土・市民劇ならではの舞台『南武線誕生物語―夢みる男たち―』上演

関昭三さん(『南武線誕生物語』制作者)

 川崎郷土・市民劇『南武線誕生物語―夢みる男たち―』(作 小川信夫 、演出 板倉哲・青年劇場) が、5月21日まで、川崎市内で上演され、5公演に計3700人の観客が足を運びました。

 舞台の軸となるのは、御幸村(今の幸区と中原区の一部)の村会議員を経て橘樹郡議員として活躍した秋元喜四郎と、京浜臨海部を埋め立てた実業家の浅野総一郎の2人。秋元は、氾濫を繰り返す多摩川に堤防を造るように編みがさをかぶって県庁に押し掛け、堤防建設を陳情した「アミガサ事件」のリーダー、村の発展を願い鉄道建設に乗り出すものの、資金不足に悩みます。そこに、青梅の石灰岩を臨海部のセメント工場に運ぶ鉄路の必要性を見抜き、日本の近代化を目指していた浅野が加わり、対立しながら互いの夢を重ねていく過程が活写されています。

 最終公演の5月21日(日曜)に行われたエポックなかはらでは、開場と同時に満席。新聞記事などの映像を使った史実に基づいた分かり易い演出で、歌や踊りなども盛り込んだ笑いあり涙ありの2時間40分。カーテンコールでは、脚本の小川さん、演出の板倉さんも舞台上に上がり、がっちりと握手。出演者からは、「市民劇の7回、8回を目指しこれからも精進します」と、意気込みが語られました。

南武線誕生物語―夢みる男たち―

 主催の川崎郷土・市民劇上演実行委員は、〈川崎の歴史や歴史上の人物を取り上げた創作劇を上演することで、市民文化の向上を図り、あわせて町づくりを推進する〉ことを目的に、プロの演劇人から市民までが参加して市民劇を創り上げています。2006年に上演した『多摩川に虹をかけた男―田中兵庫物語―』に始まり今回で6回を数え、各回3000人以上の観客を動員し、好評を博しています。

 制作の関昭三さん(元・川崎市民劇場事務局長)は、今回の芝居についてこう話します。

 「数年前からアミガサ事件が脚光を浴びていまして、そのリーダーの秋元が南武鉄道のリーダーとして活躍していたことが分かり実現しました。公募の出演者以外のスタッフは、演出・美術・照明・音楽など全てプロで固めています。新劇に参加したいという公募の38人が加わり、スペース京浜での厳しい稽古に励みました」

 現在、川崎郷土・市民劇実行委員会は、今後の公演の題材やテーマを募集しています。

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