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「一人はみんなのために、みんなは一人ために」 ― ろうあ運動史『段また段を成して』上映

久松三二さん(全日本ろうあ連盟常任理事)

 川崎市聴覚障害者情報文化センター主催による「平成29年度第1回聴覚障害者福祉講座 地域の力を高めるために」が、4月9日(日曜)、川崎市国際交流センターで開催されました。

段また段をなして

 まず『段また段をなして』を上映(上映会は川崎市ろう者協会主催)。全日本ろうあ連盟は、1947年、伊香保温泉で侃々諤々の議論の末に発足。ドキュメンタリー映画は、連盟結成に携わった古老と若い女性のろうあ者が伊香保の地を訪ねるところから始まります。連盟創立当時の貴重な資料や映像資料を通して、ろうあ運動の歴史が語られます。 1967年、岩手県での無免許運転裁判から起こった道路交通法88条改正運動や、ろうあ者の社会参加を阻む民法11条、医師法・薬剤師法などの差別撤廃運動などが活写されています。そして映画は、「一人はみんなのために、みんなは一人ために」の言葉で幕を閉じます。

 続いて、一般財団法人全日本ろうあ連盟常任理事の久松三二さんが手話で講演。演題は「人を動かす、地域を動かす、国を動かす〜ドキュメンタリー映画『段また段をなして』」、約100人の参加者と手話で会話しながら進みます。手話のできない記者は、手話通訳者の声を頼りに聴きましたが、次の言葉が印象的でした。

 「映画の目的は、名もなきろう者の運動の歴史を見て頂くことです。本当のろうあ運動を牽引して来たのは、名もない一般のろう者、ひとりひとりのろう者、仲間たちです。その運動の歴史を映画で創りたかったのです」

 久松さんは、ろうあ運動史を踏まえたうえで、今後の目標として次の7点を提示。 @手話の公用語化A手話通訳制度の法的整備 Bろう教育の再構築 Cろうあ者相談員制度の法的整備 D就労の拡大、昇進・昇格の保障 E情報アクセスの推進 F重複障害者の生活・就労保障

 ろうあ者の言葉は「手話」、手話を「言語」として普及させるための「手話言語条例」を制定する自治体が広がっています。

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