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精神保健福祉家族会「あやめ会 設立50周年記念大会」開催

川崎市内の精神障がい者総数は3〜4万人だそうですが、家庭内に引きこもっている方も少なくありません。精神障がい者を抱える家族会「あやめ会」が、設立50周年を迎えました。

あやめ会 設立50周年記念大会

 川崎市精神保健福祉家族会連合会「あやめ会」主催による「設立50周年記念大会〜地域とともに歩む精神保健福祉へ〜」が、5月14日(月曜)、川崎市総合自治会館(小杉町)で開催されました。

 精神障がい者及び家族の福祉向上に向け活動する「あやめ会」が設立されたのは、1969年6月。躁うつ病・統合失調症・摂食障害など精神障がいに対する社会の偏見・差別が根強かったこの時代、本人や家族の前には、障壁が立ちはだかっていました。そうした中、「あやめ会」は、県下で初めて作業所を設置するなど様々な取り組みをしてきました(別記)。理事長の山本泰彦さんは、式典で次のように挨拶しました。

 「今日に至るまで家族会の道のりは決して平坦なものではありませんでした。各地区の家族会単会が厳しい環境の中、幾たびも解散の危機に直面しながらもそれを乗り越え、活動を継続してきたことも忘れてはなりません。これまでに蓄積した知見や組織基盤を次代に引き継いでいきましょう」

 引き続き、川崎市内の各家族会(7単位)の方が現状を報告。地元中原区には69年に発足した「こすぎ会」があります。数十名の会員が、例会・学習会・交流会などを行っています(窓口は中原保健福祉センター高齢・障害課障害者支援係)。大会では、手作り品の展示販売もしていました。

 次は、白石弘巳さん(前・東洋大学教授、「あやめ会」理事)による基調講演「これまでの50年とこれからの精神保健福祉」。白石さんは、精神科病院勤務や「あやめ会」での訪問活動を通して、精神科治療・精神障がい者のケアの変遷を辿りながら、「精神障がいの人も含む地域ケア」を提示。

 「結局、法律を作り、行政に期待するだけではなかなか課題解決につながらないことが少なくない。地域の人の理解と協力を得て、精神保健福祉への支援が〈普通の〉支援になるように、家族会から声を上げることが大切ではないでしょうか」

 大会では、当事者、家族、支援者、行政担当者、家族会によるパネルディスカッションも行われ、参加者約300人による合唱で閉会。

 熱心にメモを取っていた女性(50代)に感想を伺うと、「息子が精神障がいで、初めて参加しましたが勉強になりました。私が住む川崎区の家族会の活動も分かりましたので、入会します」と応じてくれました。

 ストレス、貧困、過重労働などを背景に、精神疾患患者は約400万人(厚労省)と増えており、社会問題となっています。「さまざまなメンタルヘルスの課題に対し、家族会の経験を活かして、地域の人々とともに、粘り強く取り組んでまいりましょう」と指摘する白石さん。本人も家族も日々の生活の中で、苦しい思いをされたとき、助け合いの場である「あやめ会」が、あなたを待っています。

 

 

特定非営利活動法人 川崎市精神保健福祉家族会連合会 あやめ会

・目的/精神障がい者及びその家族が安心して暮らせる社会の構築に向け活動

・設立/1969年6月。2000年2月特定非営利活動法人資格取得

・構成/川崎市全区にある7家族の連合会

・会員数/約200家族、職員・ボランティア約30名

・主要な活動・事業/@要望活動 A訪問活動 B「心の健康」相談 C家族学習会・公開講座 D交流研修会 Eソーシャルスキルトレーニング研修会 F地域活動支援センター等の運営G広報活動 Hレクレーション活動

・事務所/川崎市高津区久本3-6-22

・TEL/FAX 044-813-4555

・URL(http://ayamekai.org


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