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よい聴き手になるための「傾聴ボランティア講座」から

 東日本大震災後、避難所で被災者の気持ちに寄り添いながら話に耳を傾ける傾聴ボランティアの姿がありました。今日、傾聴ボランティアは、地域に根付いた活動となっています。

傾聴ボランティア講座

 一人暮らしの高齢者が増加する社会にあって、傾聴ボランティア活動が重要視されています。傾聴ボランティアに資格は必要ありませんが、「傾聴的に聴く・関わる」には、スキルを身につける必要があります。

 5月から6月にかけて、川崎市生涯学習財団とかわさき市民アカデミーの地域協働講座「傾聴ボランティア講座」が、全10コマ(計20時間)、川崎市生涯学習プラザで開かれました。

 講師は、「NPO法人ホールファミリーケア協会」事務局長の山田豊吉さん。同協会は、1999年、高齢者とその家族のための心のケアを行う福祉団体として設立(02年NPO法人化)。日本で初めてアメリカより「シニア・ピア・カウンセリング」を導入し、その理念を大切にしながら、養成講座を開催。同時に高齢化社会における新たな相互扶助活動の「(高齢者のための)傾聴ボランティア」活動の全国普及を目指して運動を展開しています。

 5月9日(水曜)に開かれた第1回のテーマは「よい聴き手になるために〜傾聴の意味と意義〜」。山田さんの「傾聴ってなに?」「傾聴ができていますか」という問いかけに一人ひとりが答えることから始まりました。「傾聴は否定も肯定もしないで聴くこと」「寄り添って聴くこと」、「自分自身のことを言いがちなので傾聴はできていない」などの声が多く聞かれました。

 山田さんは、各人の意見に対してユーモアを交えながら問い返し、「聞く」と「聴く」の違いについて話します。

 「聞く(hear)はただ漠然と聞いていること、それに対し聴く(listen)は一生懸命、注意深く耳を傾けて聴くことです」

 その上で強調したのが、傾聴する相手は他者であり自分ではないということ(「相手=他者≠自分」)。

 「傾聴は良好な人間関係、信頼関係をつくる基本です。傾聴とは、相手の話を否定しないで、ありのままに受けとめ、かつプラスに受けとめながら聴くことです。だからと言って、実際に傾聴ボランティアとして話を聴く場合、相手に、幇間・太鼓持ちとして行くわけではありません。傾聴ボランティア活動をする、傾聴的に聴くということを学んだ地域の一住民が、それを必要とする他の一住民にマンツーマン、人と人として向き合い、プラスに認め合いながら向き合うことです。傾聴とは相手の存在を認めながら、横並びで、お互い頑張って生きているよねと認め合うこと。弱者に向かって話を聴いてやるのではありません」

 それは、傾聴ボランティアを目指す人が肝に銘じなければならない「傾聴の精神、態度」のようです。と同時に、傾聴ボランティアによって心の通い合い≠ェうまれ、聴き手自身の心も豊かになるのかも知れません。

 講座は、「傾聴スキル〈繰り返し〉を使って実習」「〈共感的な励まし・支持〉を使った実習」など、実践に向けたロールプレイが続きます。受講者は、30代から60代の22人(うち男性5人)。講座終了後、傾聴ボランティア活動に踏み出す人もいます。

 これまで、ホールファミリーケア協会の講座を受講し、地域でグループを作り活動している人は数万人を超えています。また傾聴に関する出版物を多数発行し、通信講座「傾聴パートナー養成講座」も実施しています。

NPO法人ホールファミリーケア協会

東京都台東区浅草橋5-2-3鈴和ビル5-2-3

TEL 03-6682-3853

URL(http://www5d.biglobe.ne.jp/~AWFC


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