「地域と保育所」をテーマに「区民車座集会」開催

 住民が地域の首長と直接話をし、まちづくりの政策に具体的に関わることはそう多くありません。福田紀彦川崎市長が市民と直接対話する「区民車座集会」が開かれました。

 福田紀彦川崎市長は2013年の市長就任以来、毎月、川崎市各区で「区民車座集会」を開いてきました。その「第1回区民車座集会意見交換会」が、麻生区役所を会場に開かれたのは、14年1月27日(月曜)。参加者と傍聴者の69名を前に、福田市長は、「皆さまからの話を直接私に聞かせていただいて、いろんな川崎をよいまちにする提案やご意見などを直接いただければと思っております」と述べました。
 42回目の「区民車座集会」は、2018年12月21日(金曜)、中原区の大戸地区にある「けいわ会 上小田中保育園」で開かれました。今回のテーマは、「地域と保育所」。人口増加にある中原区は、子育て世代の転入者と相まって保育所数が急増、認可・無認可併せて143施設があり、その半数がこの5年間に新設されています。
 開催にあたって、福田市長は、「地域でどうやって子育てをしていくか、子どもの環境をどう整えていくか、ハードだけじゃなくあるものをどうやって活用していくかをテーマに、みんなで議論していければ思います」とあいさつ。
 車座集会には、武蔵新城駅と武蔵中原駅周辺の(公立・民間)保育所と町内会関係者(上新城・新城中央・上小田中・下小田中1丁目)計16名の参加者と、傍聴者20名が耳を傾けました。
 まず参加者が2班に分かれワークショップ。園庭のある保育所とない保育所の現状、地域の歳事に園児が参加し交流する方法、保育所同士の交流、顔の見えない関係から見える関係づくりなど、率直に話し合われました。その様子を、福田市長と向坂光浩中原区長が、メモを取りながら傾聴していきます。
 次に、参加者同士の意見交換を踏まえ、福田市長の進行による参加者との意見交換。参加者のほとんどは初対面で、福田市長も「まず第一印象として感じたのは、この会で皆さんが顔を合わせただけでも良かったのではないかと思います。いろんな発見があったようで、初めの一歩を踏み出せたのでないかと思います」と指摘。
 参加者からは様々な興味深い意見が出ましたが、その一部を紹介すると。
 「いくつかの保育所が公園で出合うことがありますが、他の園児と遊べるようにみんなで子どもたちを見ていけないだろうか」(保育園園長)

 「園庭のない小規模園が園庭のある保育園に行き、子ども同士が交流できるシステムを考えたい」(保育園園長)
 「町内会の色々な活動に適時子どもたちを交え、両者が軽い連携をとっていけないだろうか」(町内会会長)
 そうした声を、会場となった下小田中保育園(公立)の和田里香園長は次のようにまとめました。
 「地域の方々との交流にはまだ敷居の高いものがあります。新たに交流の場をつくるというよりは、すでに行っているイベントに参加することにより交流していけるのではないでしょうか。今日の集会で分かったように、お互いのニーズを知り、情報の共有と(地域)資源を活かしていくことが大事だと思います」
 福田市長は、向坂中原区長にも意見を求め、「保育園・町内会からの具体的な意見を聞き、こういう場面をつくっていくことが役所の仕事だと思いました」と応じました。
 最後に福田市長が、「車座集会をきっかけとしていただいて中原区全域・各地区で横展開し深めていくことが大事。今日は、みんなであることさがし=iそんなこともあるんだ・できるんだ)というようなかたちに転換していけるきっかけになったように思いました」と結びました。
 昼寝から目覚めた園児たちの元気な声が響く中で議論は続きました。子どもたちの明日のために、行政と住民にできることは、まだまだあるようです。