市民公開講座「始めよう 食事・筋肉トレーニング」

 健康的に過ごすためには、栄養バランスのとれた食事と適度な運動が重要です。日々簡単にできる食事トレーニング、筋肉トレーニングとは……

市民公開講座「始めよう 食事・筋肉トレーニング」

 川崎市医師会主催・川崎市スポーツ協会共催による「市民公開講座」が、11月10日(土曜)、川崎市医師会館(小杉町3丁目)で開催されました。
 市民公開講座は2部構成。第1部「使わない機能は衰える!〜食卓からはじまる食事トレーニング〜」の講師は、管理栄養士・公認スポーツ栄養士の作田雅子さん。スポーツと食べることが大好きだという作田さんは、病院勤務で給食管理や臨床経験を積んだ後、2005年より社会人・実業団チームや中学・高校の部活動などをサポートしています。
 こうした経験を踏まえて作田さんは、「点滴で栄養を補給しても、口からものが食べられなくなると体が衰えていきます。スポーツ選手でもきちんと食事を摂る習慣がないと少食になり栄養が吸収させません。誰にとっても食べられる体をつくるということが大事なのです」と、食事の大切さを訴えます。その上で「主食・主菜・副菜・汁物・果物・乳製品を揃える『栄養フルコース型』の食事を摂ることを目指しましょう」と指摘。
 次は舌のチェック。「口を閉じたときに舌先はどこにありますか。舌の筋力がついていれば上あごについています。それより下だと舌の筋力は落ちています。『あいうべ体操』をして舌の筋力を鍛えましょう」と作田さん。約70人の参加者が「あいうべ」(べは舌を突き出す)と声を出して、舌のトレーニングをしました。1日30セットを目安に続けると、「風邪もひかなくなる」とのこと。
 第2部は「プロレスラーから学ぶ! 自宅でもできる かんたん筋力トレーニング」。講師は、中原区在住プロレスラーの大原はじめさん。幼い頃からの憧れであったプロレスラーになる夢を実現し、単身メキシコに渡って以来、世界各国で活躍。調理師の免許も持っていて、昨年からは定時制高校に通っています。

市民公開講座「始めよう 食事・筋肉トレーニング」

 大原さんは、「メキシコ語でとても素晴らしい・健康という意味」の「ムイビエン」と印されたTシャツを着て登場、「大原はじめにしかない経験を活かし、福祉活動を通してこれまで自分を支えてくれた地元川崎市への恩返しをしたい」とあいさつ。
 また「自分のおじいちゃんが自転車に乗り転んで骨折し寝たきりになり認知症になり約4年間の介護を経験しました。介護体験によってその後の人生観も変わり、自分に何ができるんだろうと考えた時、プロレスラーの自分は、体を鍛えることについてはプロフェッショナルだから、それを教えていけば、骨折する人が減るのではないかと思って体操教室を始め、広がりつつあります」と言って、筋力づくりを伝授。
 「僕の筋肉づくりは家のリフォームに例えられます。家のリフォームのように、運動によって筋肉を壊し強く大きくしていきます。そのために必要なのが栄養なので、食べ物と運動をセットで考え、1日のタンパク質を、体重(kg)×1.5gを摂りましょう」
 実際に、体重・体脂肪オーバーの母親(62歳)をマンツーマンで3ヶ月間、筋肉トレーニングし食生活を改善したところ、骨と筋肉が500g増え、脂肪が4kg減ったそうです。
 いよいよ筋肉トレーニングの実践。まず足裏の叩き足指・足首を回しアキレス腱を伸ばしたストレッチを行い、椅子を使ったスクワット・腹筋を指導。全員が楽しそうに実践。
 帰り道、「体操をして足が軽くなったね」という参加者の声が聞こえてきました。
 食事も筋肉も使わないと衰えます。あなたも簡単トレーニングを始めてみませんか。